山ガリータ

「山ガリータ」藪を払い、斜面に階段づくり (2021.4月)
「山ガリータ」里山の水みち作り

毎年恒例、里山の作業をするお楽しみ会。なんとなくついた愛称は「山ガリータ」。里山整備に刃物を使い、料理まで作るという日です。カスタムナイフメイカーの方々や友人達が遠くから集まってくれて、作業センスや料理の腕前に感化されたりする楽しい日です。

里山作業には、刃物が欠かせません。使用すればするほど、切れ味、重さ、サイズ、ハンドルの握り具合などが解ってきます。自分に合った道具を追求していくのも自然な流れです。

「持続可能なナイフ生活」として、2021.9月に発刊された「アウトドアナイフの使い方(ホビージャパンMOOK1101」の62ページに「山ガリータ」の様子を少し掲載させていただきました。

amazon

刃物が身近にある暮らし……現代はだいぶ変わってしまいました。日本の刃物の切れ味は世界に類を見ませんが、使わない社会になると廃れて行くということを、最近目の当たりにして寂しい気持ちです。

ここの暮らしでは刃物が必須です、今は細分化された便利な道具がたくさんありますが、やっぱりナイフはシンプルで便利です。
山ガリータ、今年もガンガン刃物を使って作業しましょう!

2021.4月 コロナ感染予防対策として、ソロキャンで行い、各自が違うテーブルで料理しました。
肉塊の丸焼き料理。豪快にナイフで肉を削いで頂きました。
きくらげピザ。絶品! 作ったのはこのナイフの作家さん。センスの良さは料理にまで及びます。

2020.12月 ジビエの肉。カスタムナイフメイカー島田英承さんはとにかく器用であらゆる感覚に優れたお方です。
2019.12月 カスタムナイフメイカー鈴木義男さんのクリームブリュレ。素材まで吟味した高級ホテル料理を外でいただく感じです。
2018.11月 右はカスタムナイフメイカー古藤好視さん。九州からの道すがら各地で、釣りをしながら、キノコを採りながら、鹿肉や猪肉までも携えて来てくれました。
実は山ガリータが「土砂ホリータ」になった年もありました。2016年から3年間、土砂崩れで埋まった倉庫を救出してくれました(ToT)。途方にくれていた時、友人の協力が本当にありがたかったです。感謝いたします。

 

関連記事:
井戸の補修と掃除

 

しめ縄チャレンジ!

神社・鳥居のしめ飾りを稲わらから手作りするワークショップを2021.9.6に行いました。
これはゴボウ締めといいます。

全国各地の神社で、地域によってしめ飾りが異なるものですが、
千葉県の長生郡市地域の地元では、神社ごとに固有の飾りを伝えています。隣同士の神社の飾りがそれぞれ違うので面白いですよ。

縄ないができるようになると、いろいろな形がつくれるようになります。今はつくられなくなっている飾りも、過去の写真があれば作り方を復元できたりします。

うち部落の師匠と一緒に、千葉県一宮町の玉前神社のしめ飾りを制作していた時期がありました。これは過去の写真から飾りを復元したものです。根っこのついた稲わらを使用しています。

稲わらは、より合わせると非常に強く、縄だけでなく、敷物や袋、雨合羽や履き物など様々に利用していたわけですが、今は作れる人が高齢化しています。
地球環境問題を考えると、石油資源を使わない昔の産物を今また改めて見直す時期であると思います。

我が家では、ビニールの土嚢袋をやめて、今年からカマスを使い始めました。身近にある素材で道具を作り、繰り返し使う生活を考えています。

 

関連記事:
玉前神社の注連縄飾り